取材/コトリギ
駄可笑屋敷(ダガシヤシキ)は、杉並区·方南銀座商店街にある、駄菓子屋を入り口にした子どもの遊び場·居場所です。
放課後や休日に、子どもたちがふらっと立ち寄り、人と関わりながら過ごせるコミュニティスペースとして、大学生ボランティアによって運営されています。
基本情報
| 所在地 | 東京都杉並区方南2-17-3 |
| 笹塚からのアクセス | 笹塚駅から徒歩約15分 または 京王バス 渋66系統「方南八幡通り」下車 徒歩5分 東京メトロ丸の内線 方南町駅から徒歩5分 |
| 営業時間 | 月・金 15:00-17:30、土 13:00-17:30 |
| 休業日 | 火・水・木・日 |
| 利用料金 | 無料(駄菓子の購入は実費) |
| 対象年齢 | 制限なし |
| 運営形態 | 大学生ボランティアによる運営 |
| 駐輪場 | なし |
| ベビーカーでのアクセス | 可 |
| トイレ | あり |
| おむつ替え設備 | なし |
あやか営業時間やイベントなど、最新の情報はダガシヤシキのSNSでご確認ください。
駄可笑屋敷(ダガシヤシキ)とは?


児童館やプレーパークとは違う「第三の居場所」
子どもの居場所としては、児童館やプレーパークなどの選択肢もあります。
そうした中でダガシヤシキが大切にしているのは、大学生が運営することによって生まれるゆるやかなつながりです。
児童館だと職員と子どもたちの距離が少しある感じがしますが、ダガシヤシキでは大学生のお兄さん・お姉さんは一緒に遊んで、あだ名で呼び合う友達のような存在。
また、ダガシヤシキには利用のルールや参加の強制はありません。
毎日来てもいいし、しばらく来なくてもいい。イベントに参加しなくても、何も言われることはありません。
ダガシヤシキが目指すのは、学校や家庭、塾とは違う「第三の居場所」。
そのゆるさこそが、子どもたちにとっての居心地の良さにつながっているようです。
駄菓子屋であることの意味


ダガシヤシキを運営する一般社団法人 駄可笑屋敷プロジェクト 代表の久我さんは、立ち上げにあたり「子どもの居場所」という言葉を前面に出すのではなく、駄菓子屋という形を選びました。
子どもにとっては小銭でできる買い物体験の場となり、大人にとっては懐かしさをきっかけに会話が生まれる。
誰かの属性をあらかじめ限定せず、同じ目線で集まれる存在として、駄菓子が適していると考えたからです。
少ないお小遣いを握りしめ、自分で選び、自分で計算して買う、その小さな体験が、子どもにとっては大きな「わくわく」になります。
「居場所」だと意識しなくても、気づいたら通っていた、そんな自然さを生むのが、駄菓子屋という入り口なのです。
駄可笑屋敷(ダガシヤシキ)での過ごし方


どんな人が来るの?
ダガシヤシキに来るのは一人で来る小学生が7~8割くらいで、方南小学校の児童が中心ですが、週末は親御さんと一緒に来る幼稚園や保育園の子も多いそうです。
ダガシヤシキは、決まった遊び方や過ごし方が用意された施設ではありません。子どもたちはそれぞれのペースで、思い思いに時間を過ごしています。
放課後に駄菓子を買いに来て、そのまま帰る子。
友だちと待ち合わせて、少しだけ立ち寄る子。
店内に置いてあるゲームやおもちゃで遊ぶ子。
大学生スタッフとおしゃべりをしてから帰る子。
「何かをしなければいけない」場所ではなく、「いてもいいし、いなくてもいい」空気感が、この場所の特徴です。
どんなことができる?


室内には、子どもたちが自由に楽しめる遊び道具がたくさん置かれています。
- カードゲームやボードゲーム
- 折り紙やお絵かき道具
- ぬいぐるみやおままごとセット
- 書籍類
- ピアノ
また、ダガシヤシキでは、絵の具を使った創作活動や百人一首·花札といった遊びに加え、夏の水鉄砲大会、ハロウィンには野菜の皮で色を抽出する染め物など、季節に合わせたイベントも定期的に開催されています。





方南町では毎月最終日曜日に「日曜まつり」というイベントも開催されています!
現役大学生スタッフから見た 駄可笑屋敷(ダガシヤシキ)
ここまで、ダガシヤシキという場所の特徴を紹介してきました。
では、実際に現場に立ち、子どもたちと日々向き合っている大学生スタッフは、この場所をどう感じているのでしょうか。
今回は、運営に関わる現役大学生スタッフの岡本さんに、ダガシヤシキの魅力や日々の関わりについて話を聞きました。
子どもが好きで、子どもに関わるボランティア活動をしたいと考え、駄可笑屋敷プロジェクトに参画している現役大学生スタッフ。
ダガシヤシキの運営に加え、方南小学校への学校訪問など、地域の中で子どもと関わる活動を続けている。
子どもも大学生も学び合いの場
子どもに関わるボランティアを探す中で、ダガシヤシキに関わることになった現役大学生の岡本さん。
活動はとても楽しく、子どもたちに教わることもたくさんあると言います。
「子どもたちがレジをやってくれるんですよ。なんなら大学生よりも仕事ができる(笑)。
駄菓子を買いに来た子どもに財布を見せてもらって、一緒に計算してあげるんです。
おうちの人から『100円まで』って言われている子は、100円でどれを買おうかを真剣に考えて。
そういうのがちょっとした社会勉強になっているんですね」
社交的な子も、そうではない子もいる
岡本さんから見たダガシヤシキに来る子どもたちはどのような感じなのか聞いてみると、
「社交的な子が多い印象です。自分から『こんにちは』って入ってきて、何をするか決めている感じ。
でも初めて来る子や内気な子は、こちらから声をかけないと入りづらそうにしていることもあります。
そういう子には『ここにこれがあるよ』って教えてあげたりしますね」とのこと。
ダガシヤシキには色々な子どもたちが遊びに来ますが、子どもの性格に合わせた関わり方で大学生がサポートすることにより、初めての人や恥ずかしがり屋の子でも場に入りやすい空気を作っています。
「居場所です」と言いすぎない、という考え方


運営に携わる中で、大切にしていることについても聞いてみました。
「あまり『居場所です!』って前面に出しすぎると、逆に入りにくい気がするんです。
駄菓子屋があって、遊べる場所があって、気づいたら通ってた、くらいの自然な感じがいいのかなって。
お兄ちゃんやお姉ちゃんみたいな距離感で関われる人がひとりでもいると、何かあったときにSOSを出しやすいかもしれない。
家や学校では相談できなくて困ったときに、『ダガシヤシキがある』って思い出してSOSを出してもらえる、そういう安心感につながったらいいなと思います。」
岡本さんは、ダガシヤシキのお兄さん・お姉さんの役割を、そのようにに捉えています。
楽しいから続けられるボランティア
最後に、この活動を続けている原動力が何なのか聞いてみました。
「本当に楽しいんですよ! 子どもたちが顔を覚えてくれたり、名前を呼んでくれたりするだけで、嬉しくなっちゃいます。ボランティアということは忘れて、楽しくやらせてもらっている感じです」
岡本さんの言葉からは、ダガシヤシキが子どもだけでなく、関わる人にとっても自然と居場所になっていく様子が伝わってきました。
運営者について
設立の背景
当時大学生だった久我凛太郎さんは、自身の子ども時代の経験から、「子どもには第三の居場所が必要だ」と感じ、「一般社団法人 駄可笑屋敷プロジェクト」を立ち上げました。
しかし、大げさに「子どもの居場所」という看板を掲げると、かえって子どもたちは身構えてしまいます。
そこで「駄菓子屋」というワンクッションを置けば、「なんだかおもしろそう」と自然に足を運んでもらえるのではないかという発想が生まれました。
そんな発想から、子どもたちが気負わず集まれる場所づくりが始まり、2022年に生まれたのがダガシヤシキです。
一般社団法人駄可笑屋敷プロジェクト
一般社団法人 駄可笑屋敷プロジェクトでは、2025年時点で約200人の学生がボランティアで活動しており、方南町拠点には約60人の大学生が登録しています。
大学や学年はさまざまで、子どもに関わる活動に関心を持つ学生が集まっています。
組織としては、代表のもとに地域ごとの支部があり、各支部では人事·財務·PR·地域連携などの役割を分担しながら運営。
方南町では、駄菓子屋の運営や子どもたちの見守りに加え、商店街や学校と連携した活動も行われています。
一般社団法人 駄可笑屋敷プロジェクトは現在、杉並区·品川区·川崎市に計5拠点を展開しており、将来的には、10年で47都道府県への展開も視野に入れながら、活動を続けています。
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