笹塚周辺では、昔ながらの商店街が今も活気を保ち、氏神様を敬うお祭りや地域行事が残っていて、住人同士の顔が見える瞬間がたくさんあります。
特に地方から来た人や、頼れる知人が近くにいない人にとっては、「この街で守られている」という感覚が心の支えになるものです。
自分の街の氏神様を知り、通りすがりのお祭り・お参り・近所の神社行事にちょっと顔を出してみることが、街に居場所を感じる第一歩かもしれません。
この記事では、氏神様とは何か、長く住んでいない人・氏子でなくても行事に参加できるのかなど、子育て世帯が地域とつながるためのヒントをご紹介します。

氏神様とは
“氏神様(うじがみさま)”とは、簡単に言えば、「自分が住んでいる地域を守ってくれる神様」であり、その神様を祀っている神社を指します。
神社本庁によれば、氏神神社とは「自らが居住する地域の氏神様をお祀りする神社」であり、神社の鎮座する周囲の一定地域に住んでいる方々が氏子(うじこ)と呼ばれます。
神社の行事に参加する意義
地域全体で子どもを育てる
行事に参加することで、子どもは地域の人々と関わる機会が増えます。お神輿や山車の行列で他の子どもたち・町会の大人・近所の方々と交流する中で、「見守られている」「助けてもらえるかもしれない」というつながりが育ちます。
特に知り合いが少ない人、引っ越してきたばかりの家庭などにとって、この「地域で顔を知ってもらう」体験は心強いものです。
それ以外にも、子どもが行事の準備を手伝ったり、祭礼の一部として参加することで、協調性や礼儀など社会性が育まれるという教育的な価値もあり、これは親子で地域のつながりを感じる良い機会になります。

歴史や文化を学べる
神社行事には、その地域の歴史や文化が色濃く反映されています。
祭礼の由来、祀られている神様のストーリー、昔からの氏子の役割、山車や神輿の装飾など、それぞれに意味があり、参加してみることで、単に「お祭りを楽しむ」だけでなく、「なぜこの神社はこの場所にあるのか」「この町の人々はどんな思いでこの行事を続けてきたのか」といった背景を知ることができます。
地域経済を活性化させる
神社の行事があると、その地域に人が集まります。屋台が出たり、参道周辺のお店が賑わったり、普段あまり使わない商店へも足を伸ばすきっかけになります。
また、“お祭り”が観光客・来訪者を呼び込む要因になるケースもあって、地域ブランドを高めるチャンスになります。こうした経済の循環が、地域に自信と活気をもたらします。
氏子地域でなくても行事に参加できる?
お祭りや神輿・山車の行列など、氏神様に関連する地域の行事を見かけると「これは氏子でないと参加できないかな?」と思うことがあるかもしれません。
結論から言えば、「必ずしもそうではない」ことが多いです。ただ、神社や町会によってルールが違うので、事前に確認しておくのが安心です。
参加できるケース
見物・応援・参拝
見物だけ、屋台を回るだけ、お神輿の応援や神社のお参りだけなどであれば氏子でなくても問題なく参加できる場合がほとんどです。
祭礼そのものはその地域の氏子や住民が中心となるものですが、観光客や崇敬者の立場で参加するゆるい関わりに制限はありません。
神輿の参加
笹塚周辺でも氏子地域に居住しているかどうかに関わらず、神輿の担ぎ手や子ども山車の参加者を広く募集している例があります。
ただし、参加する際には以下の点に注意しましょう。
- 年齢・服装・費用(半纏貸出料・参加料など)など参加条件が設定されていることがあること
- 担ぎ手や準備の裏方など、責任ある立場には氏子・町会関係者が優先されることがあり、「だれでもすぐに主要な役目を担えるわけではない」ことを理解すること

氏神様に関連する主な行事
お神輿や山車以外にも、氏神様にまつわる行事は一年を通して行われています。子どもと一緒に訪れるきっかけになるものも多くあります。
お宮参り
生後1か月前後に赤ちゃんを氏神様へお参りし、健やかな成長を祈る行事。地域との最初のつながりになります。
七五三
子どもの成長を祝い、氏神様に感謝する行事。千歳飴を手にした子どもの姿は、地域の風物詩でもあります。
初詣
新しい一年の無事を祈って、まずは自分たちの氏神様にお参りするのが基本。親子で「今年もよろしくお願いします」と挨拶に行く大切な機会です。

節分祭
豆まきや厄除け祈願を行う行事。地域によっては子どもも豆まきに参加でき、にぎやかな体験になります。

夏祭り・例大祭
お神輿や山車が登場し、地域全体で盛り上がる行事。神社ごとに特色があり、地域色を感じられるイベントです。
大祓
大祓(おおはらえ)とは、6月30日と12月31日(大晦日)に行われる神事です。
半年のあいだに知らずに身についた罪や穢れを祓い、心身を清めて次の時期を健やかに迎えるためのもので、茅で作られた輪をくぐる茅の輪くぐりが行われます。
無病息災や厄除けを願い、大祓を参拝者自身が体感する儀式です。
あなたの街の氏神様を知ろう
まずは、子どもたちが地域行事に安心して参加するためにも、自分たちの暮らしを見守ってくれている氏神様がどこにいらっしゃるのか、知っておきたいところです。
ただし、都市部では氏子地域に複数の神社が重なったり、諸説あることも珍しくありません。これは近代以降の行政区画の変化や、町会・班単位での信仰の歴史が重なった結果で、いきなり「ここの神社」と絞り切れない地域もあるでしょう。
それでも、自分の「氏神様がどこか」を探してみることで、親子で地域とつながる第一歩になると思います。
| 神社名 | 氏子地域(対象エリア) |
|---|---|
| ①代々木八幡宮 | 渋谷区代々木1〜5丁目、富ヶ谷、上原、元代々木町、初台、西原、大山町、神園町、神山町、松濤の一部、目黒区駒場の一部 |
| ②幡ヶ谷氷川神社 | 渋谷区本町1〜6丁目、幡ヶ谷1〜3丁目、笹塚1〜3丁目 |
| ③北沢八幡神社 | 世田谷区北沢・代沢周辺 |
| ④大原稲荷神社 | 世田谷区大原地域 |
| ⑤羽根木神社 | 世田谷区羽根木地域 |
| ⑥代田八幡神社 | 世田谷区代田1〜6丁目、代沢1丁目・4丁目 |
| ⑦大宮八幡宮 | 杉並区大宮・方南・和田・松ノ木など南部全域(一部方南八幡神社と重複含む) |
| ⑧和泉熊野神社 | 杉並区和泉地域全域 |
| ⑨多田神社 | 中野区南台3〜5丁目周辺 |
| ⑩神明氷川神社 | 中野区弥生町2〜5丁目、南台1〜3丁目の一部 |
編集部より
神社行事に参加することは、「ただの伝統」だけで終わるものではなく、街への帰属意識や暮らしの安心感を育てるきっかけになるものです。
地域のお店が人で賑わい、子どもが近所の人と交流を持ち、祭礼の由来や装飾の意味を知ることで、その土地の歴史が見えてきます。
あなたの街の氏神様の行事に参加し、小さな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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